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リープトンエナジーパネルがPVELトップパフォーマーに認定!審査項目や機関について詳細を解説

PVELトップパフォーマーについて解説する記事のアイキャッチ画像

太陽光パネルに格付けがあるのを知っていますか?

太陽光パネルには、品質や信頼性などで評価される格付けがいくつか存在します。

中でも試験が厳しいことで知られているのが、PVELが実施する「PVモジュール信頼性スコアカード」です。

全7項目の審査を行い、1項目以上認定を受けたメーカーの製品がトップパフォーマーに認定されます。

この記事では、PVELについてや各審査項目の内容、特徴を紹介します。

太陽電池モジュール選びにお悩みの方は、是非参考にしてみてください。

リープトンエナジーの太陽電池モジュールは、その品質の高さから、「PVモジュール信頼性スコアカード」において2年連続トップパフォーマーに認定されています

品質重視のお客様にも自信を持っておすすめできますので、是非一度お問い合わせください。

目次

PVELってなに?機関の詳細について紹介

PVELトップパフォーマーについて概要を解説した見出し画像

PVELとは「PV Evolution Labs」の略称で、太陽光発電モジュールの信頼性および性能試験を専門に行うアメリカの独立調査機関です。

PVELでは毎年「PVモジュール信頼性スコアカード」という太陽電池モジュールの製品適性を評価するテストを実施しており、多くの製造メーカーが参加しています。

ここでの評価は、第三者機関からの偏りのない公正な評価として、太陽光業界の信頼性を高める重要な役割を持ちます。

PVモジュール信頼性スコアカードでは、過酷な耐久テストを耐え抜いたパネルメーカーだけをトップパフォーマーに認定し公表しています。

利用者のモジュール選びの手助けとなる情報提供としても、大きな要素を担っていると言えるでしょう。

2025年度最新版にトップパフォーマーに認定されたメーカー比較

PVELトップパフォーマーの2025年度版で選出されたのは、世界51社、341モデルで、中でも通過した審査項目数に差があります。

審査項目は全部で7項目あり、リープトンエナジーはうち6個の試験を通過しています。

メーカー認定された項目審査項目
リープトンエナジー6項目・TC(温度サイクル)
・DH(高温多湿)
・MSS(機械的荷重)
・HSS(雹ストレスシーケンス)
・PID
・LID+LETID
A社5項目・TC(温度サイクル)
・MSS(機械的荷重)
・PID
・LID+LETID
・PAN
B社4項目・TC(温度サイクル)
・DH(高温多湿)
・MSS(機械的荷重)
・LID+LETID
C社3項目・MSS(機械的荷重)
・PID
・LID+LETID

トップパフォーマーになる条件は?各審査項目を解説!

PVELトップパフォーマーの審査に関する写真

PVELトップパフォーマーになるためには、まずPVELが実施する「PVモジュール信頼性スコアカード」にエントリーする必要があります。

全部で7項目あるテストに1つ以上クリアした太陽電池モジュール並びにメーカーに、トップパフォーマーが認定されます。

審査項目は以下の7つです。

PVEL審査項目
  • TC(温度サイクル)
  • DH(高温多湿)
  • MSS(機械的荷重)
  • HSS(雹のストレスシーケンス)
  • PID(電位誘起劣化)
  • LID+LETID(光誘起劣化・高温誘起劣化)
  • PAN

ここからは、PVモジュール信頼性スコアカードの審査項目について詳しく解説していきます。

TC(温度サイクル)

温度サイクルの画像

熱サイクル (TC) テストでは、太陽電池モジュールの温度変動による変化を正確に審査します。

熱サイクルの極端な温度変動があると、モジュールにストレスがかかり、モジュールとジャンクションボックス内の結合が劣化して、パフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。

TC試験やDH(耐湿熱 )試験後にガラスやガラスラミネートのフレーム下から気泡が侵入し、剥離が起きる例も報告されています。

これの気泡は、最終製造工程の目視検査段階ではほとんど確認されません。
テストを経て、発覚するケースが多い欠陥です。

モジュールの通電部から接地されたフレームへの潜在的な電気経路を形成することで、安全上のリスクをもたらすため、モジュール選びで確認したい項目の1つです。

昼夜の温度差が大きい環境では特に重要な項目なので、チェックしておきましょう。

参考:Kiwa PVEL PV Module Reliability Scorecard/Thermal Cycling

DH(耐湿熱)

高温多湿空間の写真

耐湿熱 (DH) テストは、高温多湿の条件下でテストが行われ、劣化や故障につながりやすいかどうかチェックします。

日本は特に、梅雨時期から夏にかけて気温と湿度が高くなる高温多湿時期が長いため、モジュールを長期利用するために重要な項目です。

太陽電池モジュールは、低品質な部品や基準に満たないラミネート加工が使用されていた場合、湿気がラミネート層に侵入し長期的な劣化や故障を引き起こす可能性があります。

水分や熱によってモジュールを結合する材料が弱まることで、腐食や乖離の原因になるからです。

また、DHテストは試験時間が長く、IECやUL認証テストの2倍である2,000時間かけておこないます。

高温多湿の地域で利用する方は、このテストをクリアしたモジュールを選ぶようにしましょう。

参考:Kiwa PVEL PV Module Reliability Scorecard/Damp Heat

MSS(機械的荷重)

雪による機械的荷重の写真

機械的ストレスシーケンス (MSS) では、モジュールとセルの耐久性をテストします。

静的および動的荷重試験により、ガラスとセルの潜在的なひび割れ脆弱性、およびフレーム構造の弱点を検出します。

主なテスト
  • 動的機械的負荷人工気候室試験
    • セルのひび割れによる出力低下を評価
  • 静的負荷試験
    • ガラスとセルの潜在的なひび割れの脆弱性を検出

人口機構室試験は、大雪や強風などの過酷な気象条件に直面する施設にとって非常に重要です。

この試験では、製造上の欠陥、輸送、取り扱い、環境ストレスによるセルの損傷がモジュール性能に及ぼす影響も評価します。

参考:Kiwa PVEL PV Module Reliability Scorecard/Mechanical StressSequence

HSS(雹のストレスシーケンス)

雹のストレスシーケンスの写真

雹ストレス シーケンス (HSS) は、雹が当たった際のガラスの破損に焦点を当てたテストです。

35~55mmの大きさの氷球を使用し、モジュールに勢いよくぶつけることで評価します。

試験では、雹の形状や密度、ぶつける際の速度など条件を精密にあわせることで、衝撃エネルギーの一貫性と比較の正確性を確保しています。

トップパフォーマー検索ツールのHISS試験の欄では、何mmの水球まで耐久出来たかを示す数値も書いてあるので、簡単に比較することが可能です。

セルの割れやすさに関するデーターも提供されるため、雹害が多い地域のモジュール選びには欠かせない項目です。

参考:Kiwa PVEL PV Module Reliability Scorecard/Hail StressSequence

PID(電位誘起劣化)

PIDテストに使用する太陽電池モジュールの写真

電位誘起劣化 (PID) テストは、性能劣化現象であるPID (Potential Induced Degradation) を評価するための試験です。

PID現象とは
高温多湿の環境で太陽光パネルに高電圧が加わることで、フレームとモジュールの内部回路の間で電流が漏れ、出力が低下する現象の事を言います。PIDテストでは、この現象が発生しやすいかどうかやどのぐらい影響があるかを調べるために行われます。

PID現象が起きると、性能を恒久的に低下させるため、高温多湿になりやすい6月から8月にかけては特に注意が必要です。

PIDトップパフォーマーの基準には、PID(-)とPID(+)の両方において、紫外線回復前の電力損失が2%未満であることという内容があります。

PVELでは、多くの部品がPID分極(電荷の偏り)による影響を示さない一方で、一部の部品は大幅な電力損失を被る可能性があることを確認しました。

影響があった後、屋外で数週間紫外線を当てることで回復する可能性があることもわかっていますが、最近の研究では現場で発生した事例も示されており、発生する危険性を考慮しなくてはいけません。

そのため、2025年度のスコアカードから新たに「紫外線回復前の電力損失が2%未満」を評価内容に加え、PID分極が起きる可能性についてもわかるようになりました。

192時間もの時間をかけて評価される項目なので、よりモジュールの品質にこだわりたい方は、どのモジュールがこの審査で評価を受けたのか確認するといいでしょう。

参考:Kiwa PVEL PV Module Reliability Scorecard/Potential Induced Degradation

LID+LETID(光誘起劣化・高温誘起劣化)

LID+LETIDテストに関連する紫外線の写真

光誘起劣化 (LID) および高温誘起劣化 (LETID) テストは、それぞれLIDとLETIDが起きやすいかどうかを評価する内容です。

LIDとLETIDとは

光誘起劣化 (LID) :太陽光パネルが初めて太陽光にさらされた際に、出力が低下する現象

高温誘起劣化 (LETID):太陽光パネルが高温環境で使用される際に、発電能力が低下する現象

LIDはセル技術によって異なりますが、主にホウ素ドープセルに影響を与え、モジュール設置後すぐに安定します。

LETIDは初期世代のPERCセルに最も大きな影響を与え、高温の気候ではより深刻になります。

ガラス等の自然破損は、LIDおよびLETID試験で頻繁に発生する故障ではありません。しかしPVELは最近、ある部品を使用した20個のモジュールのうち6個が屋外LID試験後に特異なガラス破損するのを発見しています。

LETIDによる劣化は、数か月から数年後に最大に達します。

より長く出力を保ちながら使用するためには、この項目もチェックしておく必要があるでしょう。

参考:Kiwa PVEL PV Module Reliability Scorecard/LID+LETID

PAN

PANファイルの写真

PVELのPAN テストでは、さまざまな温度と放射照度の条件下で経験的データをまとめることで、PV モジュールのパフォーマンスシミュレーションを確認します。

この試験ではPANファイルを作成し、より詳細なデータがわかることが特徴です。

PANファイルとは?

PANファイルとは、太陽電池モジュールの性能データを全般をまとめたファイルのことです。

PANファイルは主に、メーカーが提供する太陽電池モジュールの性能評価やシミュレーションなどに使用されます。

ですが、全てのメーカーがPANファイルに必要なデータを細かく調査できているわけではありません。

KiwaPVELなら、経験的検証が不足している可能性のあるメーカー提供のPANファイルとは異なり、包括的なテストにで実際の状況により正確な内容を反映します。

モジュールを選ぶ際やプロジェクト開発におけるより適切な意思決定の際にお役立てください。

参考:Kiwa PVEL PV Module Reliability Scorecard/PAN Performance

リープトンエナジーのモジュールも連続受賞

リープトンエナジーのN-type太陽電池モジュール製造工程の写真

リープトンエナジーの太陽電池モジュールは、2024年度版に続き2025年度版のPVELトップパフォーマーに認定されました。

日本企業で最新のトップパフォーマーに選ばれているのはリープトンエナジーだけです。

ここでは、リープトンエナジーのN-type太陽電池モジュールの特徴について紹介します。

試験が厳しいことで知られるPVELに認められた高品質なパネルはリープトンエナジーの魅力の一つです。

太陽電池モジュールをお探しの方は是非ご確認ください。

リープトンエナジーのN-type太陽電池モジュールの特徴

リープトンエナジーのN-type太陽電池モジュールは、自社工場で製造された品質の高さが自慢の製品です。

新しい回路設計であるN-typeセルにより出力が10~20W増加、日照が少ない環境でも高いパフォーマンスを発揮する低照度機能搭載などの特徴があります。

PVELトップパフォーマー以外にも、Tire1リストやISOなど各種認証を取得しており、第三者機関からもお墨付きです。

また、付帯する保証は期間が長いため安心してご利用いただけます。

メーカー製品保証(両面発電)出力保証
リープトンエナジー25年30年
A社10年30年
B社15年20年
C社12年25年

リープトンエナジーでは、日本メーカーならではのきめ細やかなサポートで、皆様に合ったご提案を行います。

設置事例も豊富なので、検討中の方やシミュレーション希望の方はぜひ一度お問い合わせください!

まとめ

太陽光発電の品質に関する画像

PVELトップパフォーマーは、太陽電池モジュールを購入する際の大事な指標として活用することができる格付けです。

KiwaPVELの公式サイトからトップパフォーマーに認定されたメーカーとモジュールが検索できるので、まずはそこで確認してみましょう。

2025年最新版でトップパフォーマーに認定されている日本企業は、リープトンエナジーだけです。

また、リープトンエナジーは7つのテストのうち6つの項目をクリアしています。

高品質なパネルをご希望の方は、是非一度お問い合わせください。

太陽光パネルの品質で選ぶならリープトンエナジー
おすすめポイント
  • 高品質な太陽電池モジュール
    • PVELトップパフォーマーに認定された信頼と品質
  • 長い保証期間
    • 製品保証25年・出力保証30年と長い保証で安心
  • 小ロット納品対応OK
    • 国内物流倉庫があるから納期調整も行いやすい
PVELトップパフォーマーについて解説する記事のアイキャッチ画像

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この記事を書いた人

リープトンエナジー株式会社は、2012年に神戸市で設立した太陽光発電の総合システムメーカーです。
このブログでは、広報担当が太陽光発電に関するお役立ち情報を発信しています。

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