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住宅用太陽光発電は蓄電池も設置した方がいい?費用やデメリットも紹介

住宅用太陽光発電で蓄電池を導入するかどうか解説する記事のアイキャッチ画像

太陽光発電を設置するけど、蓄電池も設置した方がいい?

電気料金の高騰や災害による停電リスクへの備えとして、住宅用太陽光発電とあわせて蓄電池の導入を検討する家庭が増えています。

しかし、「蓄電池は本当に必要なのか」「導入費用に見合う効果があるのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。

実際のところ、蓄電池はすべての家庭に必須というわけではなく、ライフスタイルや電気の使用状況によって向き不向きがあります。

そこで本記事では、住宅用太陽光発電で使用する蓄電池の特徴や、太陽光発電と蓄電池を併用するメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

また、蓄電池の導入が向いている家庭・向いていない家庭の特徴についても紹介するので、導入を検討する際の参考にしてください。

目次

住宅用太陽光発電と連携する蓄電池とは

住宅用蓄電池の画像

住宅用太陽光発電と連携する蓄電池は、発電した電気や電力会社から購入した電気を貯めておき、必要なタイミングで使用できる設備です。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 容量:数kWh〜数十kWh程度
    • 容量が大きいほど多くの電気を貯められます。
  • 出力:数kWh程度
    • 出力が大きいほど一度に多くの家電を使用できます。
  • 設置可能場所:屋内用と屋外用がある
    • 設置場所や設置スペースに応じて、屋内用と屋外用から選択することが可能です。

ここでは、蓄電池の基本的な仕組みや特徴について詳しく解説します。

蓄電池の寿命は10~15年程度

蓄電池の寿命は、一般的に約10〜15年程度とされています。

ただし、この年数は主にメーカーが設定している保証期間や性能保証期間をもとにした目安です。
実際の寿命は、使用環境や充放電の頻度、メンテナンス状況などによって変動します。

また、寿命の目安を迎えたからといって、すぐに使用できなくなるわけではありません。

しかし、経年劣化によって蓄えられる電気の量が徐々に減少するため、停電時のバックアップ性能や電気代削減効果が低下する可能性があります。

そのため、蓄電池を長く安心して使用するためには、定期的に状態を確認しながら適切なタイミングで交換を検討することが大切です。

容量は家の規模や住人数にあわせて3~10kWh程度

住宅用蓄電池の適切な容量は、家の規模や世帯人数、電気の使用量、停電時にどの程度の家電を使用したいかによって異なります。

一般的な目安は3〜10kWh程度ですが、容量が大きいほど導入費用も高くなるため、生活スタイルにあわせて選ぶことが重要です。

以下に、世帯人数や生活スタイルごとの容量の目安をまとめました。

世帯人数・生活スタイル目安容量
1人暮らし・消費量少め3~6kWh
3~4人世帯5~8kWh/9.8kWh
共働き・夜型8~12kWh
在宅昼型・オール電化10~15kWh以上

表を参考に自宅に適した容量を選ぶことで、必要以上に大きな蓄電池を導入することなく、効率的に活用しやすくなります。

蓄電池のシステム構成は3種類ある

住宅用蓄電池には、「単機能型」「ハイブリッド型」「トライブリッド型」の3つのタイプがあります。

それぞれ太陽光発電や電気自動車との連携方法、導入コスト、電力変換の仕組みなどが異なるため、家庭の電力使用状況や将来の設備計画に応じて選ぶことが大切です。

以下に、それぞれの特徴をまとめました。

蓄電池のタイプ特徴
単機能型蓄電池単体で充放電する
ハイブリッド型太陽光発電と連携し効率よく充電・放電する
トライブリッド型EVやV2Hとの連携も可能な高度システム

生活スタイルや太陽光発電との連携方法を踏まえて適切なタイプを選ぶことで、発電した電気をより効率的に活用しやすくなります。

運転モードで電気の使い方を調整できる

住宅用蓄電池は、太陽光発電でつくった電気の使い方に応じて運転モードを切り替えられる点が特徴です。

主な運転モードには、「充電優先モード」と「売電優先モード」があります。

充電優先モードでは、家庭で使用した後の余剰電力を優先的に蓄電池へ充電します。

蓄電池が満充電になった場合は、余った電力を売電する仕組みです。

一方、売電優先モードでは、余剰電力を優先的に売電し、売電収入の最大化を目指します。

電気自動車を持っている家庭や電気代の高さに不安を覚える方は、充電優先モードの方がお得になるケースもあります。

電気自動車を充電している様子の画像

生活スタイルや電気料金、売電単価などに合わせて運転モードを使い分けることで、自家消費と売電のバランスを調整できます。

蓄電池の費用は種類や容量によって異なる

蓄電池の導入費用は、種類や容量、性能によって大きく異なります。一般的に、容量が大きいほど本体価格も高くなる傾向があります。

経済産業省によると、2023年度における住宅用蓄電システムの価格水準は1kWhあたり約11.1万円です。
また、設置工事費を含めた場合は1kWhあたり約12.1万円とされています。

例えば、5kWhの蓄電池であれば約60万円前後、10kWhであれば約120万円前後が導入費用の目安となります。ただし、実際の価格はメーカーや製品仕様、設置条件などによって変動します。

参考:経済産業省|家庭用及び業務・産業用蓄電システムに関する課題整理

そのため、導入を検討する際は複数の販売店から見積もりを取得し、価格だけでなく保証内容やアフターサポートも含めて比較することが大切です。

住宅用太陽光発電と蓄電池を併用することのメリット

太陽光発電と蓄電池を併用している家庭のモニター画像

太陽光発電と蓄電池を併用することで、発電した電気をより効率的に活用できるようになります。

主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 災害時や停電時の備えになる
  • 太陽光発電単体利用時よりも電気代削減効果がアップする
  • 同時設置で導入コストを抑えることが可能

それぞれ詳しく確認しておきましょう。

災害時や停電時の備えになる

災害時や停電時の電気の備えを促す画像

住宅用太陽光発電と蓄電池を併用すると、災害や停電が発生した場合でも電気を確保できる点が大きなメリットです。

太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めておくことで、停電中でも照明や冷蔵庫、スマートフォンの充電などに必要な電力を利用できます。

特に台風や地震などの自然災害が発生した際は、電力の復旧までに時間がかかるケースもあるため、家庭内で電気を確保できる安心感は大きいでしょう。

また、近年は異常気象による大規模停電も発生しており、防災意識の高まりから蓄電池を導入する家庭が増えています。

非常時でも最低限の生活環境を維持しやすくなるため、太陽光発電と蓄電池の組み合わせは有効な防災対策の一つといえます。

太陽光発電単体利用時よりも電気代削減効果がアップする

住宅用太陽光発電と蓄電池を併用すると、自家消費できる電力量が増えるため、太陽光発電のみを導入した場合よりも電気代の削減効果が期待できます。

太陽光発電だけの場合、昼間に発電した電気を使い切れなかった場合は余剰電力として売電することになります。

しかし、蓄電池があれば余った電気を蓄え、発電できない夜間や早朝に利用することが可能です。

近年は売電価格が下落傾向にある一方で、電気料金は上昇傾向にあります。
そのため、発電した電気を売るよりも自宅で消費する方が経済的なメリットを得られるケースも少なくありません。

電力会社から購入する電気の量を減らせるため、長期的な光熱費の削減につながります。

同時設置で導入コストを抑えることが可能

太陽光発電と蓄電池を同時に設置すると、個別に導入する場合と比べて導入コストを抑えられる可能性があります。

例えば、販売会社によっては太陽光発電と蓄電池のセットプランを用意しており、機器価格や工事費が割安になるケースがあります。

また、配線工事や設置工事を一度で済ませられるため、施工にかかる手間や費用の削減も期待できるでしょう。

さらに、自治体や国の補助金制度の中には、太陽光発電と蓄電池を同時導入することで補助額が増えるものもあります。

後から蓄電池を追加設置することも可能ですが、コスト面や工事効率を考慮すると、新築時や太陽光発電の導入時にまとめて設置する方法も有力な選択肢です。

太陽光発電と蓄電池を併用する際のデメリット

太陽光発電と蓄電池の併用で落ち込む人の画像

太陽光発電と蓄電池の併用には多くのメリットがありますが、導入前に把握しておきたいデメリットも存在します。

特に、初期費用の高さや設備ごとの寿命の違い、容量選定の難しさなどは、導入後の満足度に影響する重要なポイントです。

主なデメリットは以下のとおりです。

  • 導入費用が高額になりやすい
  • 寿命の違いで買い替えタイミングが異なる
  • 容量や電気量を確認せず購入すると利用できない可能性あり

導入後に後悔しないためにも、メリットだけでなくデメリットについても理解したうえで検討することが大切です。

以下では、それぞれの内容について詳しく解説します。

導入費用が高額になりやすい

太陽光発電と蓄電池を併用する場合、導入時にまとまった費用が必要になる点がデメリットです。

太陽光発電だけでも数十万円から百万円以上の費用がかかることがありますが、さらに蓄電池を導入すると初期費用は大きくなります。そのため、導入効果や予算を十分に検討したうえで判断することが重要です。

ただし、目先の価格で決めるのはおすすめできません。
太陽光発電と蓄電池を別々に導入すると初期負担を分散できるものの、その都度工事費が発生する可能性があります。あとから蓄電池を導入することで結果的に工事費が2倍になるかもと考えると、初めから同時導入した方が費用を抑えられるでしょう。

また、自治体や補助金制度によっては、補助金を受け取る条件に同時導入必須となるケースもあります。

蓄電池分の費用は増額しますが、

同時導入と後付けのどちらが自宅に適しているかを比較し、総費用や補助金の活用も含めて検討することが大切です。

寿命の違いで買い替えタイミングが異なる

太陽光発電と蓄電池を併用する場合は、それぞれの寿命が異なる点にも注意が必要です。

一般的に、太陽光パネルの寿命は20〜30年以上とされています。
一方、蓄電池の寿命は10〜15年程度が目安であり、太陽光発電設備よりも先に交換時期を迎えることが少なくありません。

そのため、太陽光発電システムを継続して利用している途中で、蓄電池のみを買い替える費用が発生する可能性があります。

導入時の費用だけでなく、将来的な交換費用やメンテナンス費用も考慮しておくことで、長期的な資金計画を立てやすくなるでしょう。

容量や電気量を確認せず購入すると利用できない可能性あり

蓄電池は、家庭の電気使用量や停電時の利用目的に合った容量を選ばなければ、十分な効果を得られない可能性があります。

例えば、日常的な電気使用量が多い家庭で容量の小さい蓄電池を選んだ場合、蓄えた電気を短時間で使い切ってしまうことがあります。
反対に、必要以上に大きな容量を選ぶと導入費用が高くなり、費用対効果が低下する恐れがあります。

また、停電時に使用できる回路にも注意が必要です。蓄電池には「特定負荷型」と「全負荷型」があり、特定負荷型ではあらかじめ設定した回路のみに電気を供給します。

例えば、冷蔵庫や照明は使用できても、エアコンやIHクッキングヒーター、200V機器などは利用できない場合があります。そのため、停電時にどの家電を使用したいのかを事前に整理し、容量だけでなく給電方式も含めて検討することが重要です。

蓄電池の導入が向いていないケースとは?注意点を解説

蓄電池の導入に不向きな場合を解説した画像

太陽光発電と蓄電池の併用には多くのメリットがありますが、すべての家庭に適しているわけではありません。

例えば、月間電気使用量が200kWh以下の省エネ世帯では、蓄電池を導入しても十分な費用対効果を得られない場合があります。
また、停電頻度が年1回未満の地域で停電対策のみを目的とする場合は、導入コストに対して活用機会が少なくなる可能性もあるでしょう。

さらに、住宅の状況によっては導入が難しいケースもあります。設置スペースを確保できない場合や、分電盤の交換など追加工事が必要な場合は、想定よりも費用が高くなることがあります。また、既設の太陽光発電システムとの互換性を確認することも重要です。

一方で、電気代の削減を重視している家庭や、停電時の備えを充実させたい家庭、太陽光発電の自家消費率を高めたい家庭では、蓄電池の導入によるメリットを得やすい傾向があります。

太陽光発電は、基本的に太陽が出ている昼間に発電するため、夜間は発電した電気をそのまま使用できません。

そこで、昼間に太陽光発電でつくった電気を蓄電池に貯めておき、夜間に使用することで、発電した電気をより有効に活用できます。

蓄電池の導入でメリットが得られるかどうかは、お近くの施工店や販売店に相談するのがおすすめです。

まとめ

家庭の電気

住宅用太陽光発電と蓄電池を併用することで、電気代の削減や停電時の備えといったメリットが期待できます。

特に、発電した電気を夜間にも活用できるため、自家消費率を高めたい家庭にとって有効な選択肢といえるでしょう。

一方で、導入にはまとまった初期費用が必要になるほか、蓄電池の寿命や容量選びによっては期待した効果を得られない場合もあります。

そのため、導入前には自宅の電気使用量や設置環境、太陽光発電システムとの相性を十分に確認することが重要です。

電気代の見直しや災害への備えを検討している方は、太陽光発電と蓄電池の同時導入も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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興味がある方は、お近くの施工店などで相談してみるのもおすすめです。

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この記事を書いた人

リープトンエナジー株式会社は、2012年に神戸市で設立した太陽光発電の総合システムメーカーです。
このブログでは、広報担当が太陽光発電に関するお役立ち情報を発信しています。

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