鹿児島県で太陽光発電補助金を受け取る方法を解説!

世界情勢の影響を受けやすい電気料金の高騰により、経営が圧迫される企業は少なくありません。
そこで検討されるのが、太陽光発電設備の導入です。BCP対策として検討している企業も多いでしょう。
しかし、初期費用が高額になることから、なかなか導入に踏み切れない場合もあります。
そんな時、おすすめしたいのが国や自治体が運用する補助金制度の活用です。
今回の記事では、鹿児島県の法人が申請できる太陽光発電設備に関する補助金制度の最新情報を紹介します。
補助金の交付により導入費用の負担が軽減されます。ぜひご利用を検討してください。
- 鹿児島県で太陽光発電の補助金を受け取る手順
- 鹿児島県の法人におすすめな太陽光発電補助金
- 補助金を受け取る前に知っておきたいよくある疑問
鹿児島県で太陽光発電補助金を利用する流れ

補助金を利用する流れは各制度によって異なりますので、利用する制度の流れを確認してください。
以下は、今回紹介する補助金制度の一例です。
- 対象システムの設置に係る契約
- 申請手続き(再生可能エネルギー推進課窓口へ必要書類を持参)
- 申請内容の審査(2週間程度)
- 対象システムの設置工事着手
- 設置工事完了後に補助金実績報告書を提出
- 補助金交付請求書の提出
- 補助金の交付
制度によっては申請後に設置工事の契約を交わす場合もあるため、企業担当者の方は情報を的確に把握しましょう。
鹿児島県の太陽光発電補助金3選!

鹿児島県内あるいは鹿児島県内の市町村で事業を行う法人が、太陽光発電設備を導入する際に利用できる補助金制度を3つ紹介します。
鹿児島県「自家消費型太陽光発電設備・蓄電池の導入支援事業」
補助金事業名 | 自家消費型太陽光発電設備・蓄電池の導入支援事業 |
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補助金概要 | 助成対象事業者:鹿児島県内に事業所を置く法人格その他の団体及び個人事業主 助成対象設備:自家消費型太陽光発電設備、蓄電池 |
補助金金額 | 自家消費型太陽光発電設備…5万円/kW (上限額:100kW) 蓄電池…価格(円/kW)の3分の1(上限額:4,800Ah・セル相当のkWh未満の蓄電池:5.1万円/kWh、4,800Ah・セル相当のkWh以上の蓄電池:6.3万円/kWh。ただし87万円を超えた場合は87万円) |
補助金を受けるための要件 | ・自家消費型太陽光発電設備は、以下のいずれかの要件を満たすもの① 需要家の敷地内に導入する太陽光発電設備で発電する電力量の50%以上を自家消費すること② 需要家の敷地外に導入する太陽光発電設備で発電する電力を自営線により当該需要家に供給して全量を消費すること・国や地方自治体の補助金との併用不可・FIT制度の認証又はFIP制度の認定を取得しないこと、など |
申請期間 | ※2024年度は2024年6月10日(月)〜2024年11月29日(金) |
鹿児島県の「自家消費型太陽光発電設備・蓄電池の導入支援事業」は、鹿児島県内の中小事業者等が利用できる補助金制度です。
自家消費型太陽光発電設備の場合は発電出力1kWあたり5万円(上限は100kW)、蓄電池の場合は価格の3分の1(上限あり)の補助金が交付されます。
鹿児島県「再エネ設備と蓄電池を併用した先進的な取組導入支援事業」
補助金事業名 | 再エネ設備と蓄電池を併用した先進的な取組導入支援事業 |
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補助金概要 | 助成対象事業者:鹿児島県内市町村、県内事業者等(県内に事業所を置く企業及び法人格を持った団体並びに個人事業主)、県内への設備導入を行うPPA事業者又はリース会社等 助成対象設備:蓄電池と再生可能エネルギー発電設備(同時設置)、蓄電池(既存の再生可能エネルギー発電設備に追加導入) |
補助金金額 | 鹿児島県本土:対象経費の1/2以内(上限額:2,700万円)鹿児島県内離島:対象経費の2/3以内(上限額:3,600万円) |
補助金を受けるための要件 | ・以下の先進的な取り組み① マイクログリッドの構築(複数施設で構築されるエリアで行う取組が対象)② オンサイトPPAによる再生可能エネルギー発電設備の導入③ オフサイトPPAによる再生可能エネルギー発電設備の導入④ 自己託送を利用した送電⑤ オフグリッド化 |
申請期日 | 一次募集:2025年6月9日(月)必着二次募集:2025年9月30日(火)必着 |
鹿児島県の「再エネ設備と蓄電池を併用した先進的な取組導入支援事業」は、再生可能エネルギー設備と蓄電池を併用したマイクログリッドの構築などの先進的な取り組みに対して補助金を交付する制度です。
申請期日は一次と二次があり、一次は2025年6月9日、二次は9月30日となっています。
鹿児島市「ゼロカーボン推進支援事業(太陽光)補助金(太陽光発電システム等の補助)」
補助金事業名 | ゼロカーボン推進支援事業(太陽光)補助金(太陽光発電システム等の補助) |
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補助金概要 | 助成対象事業者:鹿児島市内に事業所・営業所を有する事業者 助成対象設備:太陽光発電システム |
補助金金額 | 太陽光発電システム…15,000万円/kW(上限額:30万円) |
補助金を受けるための要件 | ・全量売電でないこと・未使用品であること |
申請期間 | 2025年4月7日(日)~2026年3月31日(火) |
鹿児島市の「ゼロカーボン推進支援事業(太陽光)補助金」は、鹿児島市内に本社や営業所を有する事業者が太陽光発電システムを設置する際に利用できる補助金制度です。
環境管理事業所以外の事業所は30万円を上限に発電出力1kWあたり15,000円、環境管理事業所は60万円を上限に発電出力1kWあたり3万円が補助されます。
システムに関わる契約を締結した後に申請し、交付決定を受けてから設置工事に着手する流れです。
鹿児島県で太陽光発電補助金を受けたい場合によくある質問

ここでは、鹿児島県で太陽光発電設備に関する補助金を受けたい場合に、抱きやすい疑問について回答します。
検討する際にお役立てください。
鹿児島県の太陽光発電で気を付けることはある?
鹿児島県で太陽光発電を検討する際に気をつけたいのは、降灰が発電量に与える影響です。
鹿児島県のシンボルである桜島は現在も噴火を繰り返す活火山で、エリアにもよりますが1日に数回の降灰があるケースもあります。
太陽光発電設備は太陽光を受けて発電する仕組みのため、降灰によって日照が遮られる、火山灰が太陽電池モジュール上を被うといったことで発電量が低下する可能性があります。
基本的に、太陽電池モジュールの上に火山灰が降り積もっていても雨で洗い流されますが、安定した発電量を得るにはモジュールの定期的な洗浄やパワーコンディショナの定期的な点検を欠かさないようにしましょう。
なお、気象庁などが研究に加わった「AIST太陽光発電研究成果報告会2016」では、火山灰が降り積もることによる太陽電池モジュールの劣化は認められないことが報告されています。
太陽光発電で鹿児島県はおすすめ?
鹿児島県が太陽光発電に向いているかどうか、政府統計の総合窓口「e-Stat」のデータに基づいて検証してみましょう。
以下は、2023年度の鹿児島県の気象データを抜粋したものです。
降水日数…110日(全国18位)
日照時間…2102.3時間(全国26位)
降水量…2510.0mm(全国3位)
※出典:政府統計の総合窓口「e-Stat」の「社会・人口統計体系 都道府県データ 基礎データ」(全国順位は当社調べ)
データを見ると、鹿児島県は全国的にも降水量が多く、降水日数も1年の約3分の1です。
まとめ

補助金が活用できると初期費用の負担が軽減されるため、設備の導入がしやすくなります。
鹿児島県でも、太陽光発電所を設置する際に利用できる補助金制度がいくつかあります。ぜひご検討ください。
なお、太陽光発電設備に関する知識をお持ちでない企業担当者の方は、豊富な実績を持つ太陽電池モジュールメーカーからサポートを受けることをおすすめします。
リープトンエナジーは優良なメーカーを選出する「Tier1リスト」や、米調査機関が選出する「PVモジュール信頼性スコアカード」に選ばれており、全国各地で豊富な実績を誇っています。
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